北京や上海などとは全く違う文化の広がる新疆ウイグル自治区。今回は、その首府であるウルムチの東方約45kmにある湖「天池(tian chi)」を紹介します。
この湖は標高1928mの天山山脈に位置し、中国のアルプスと言われるほどの絶景が広がっています。
今回は、ウルムチ近郊のおすすめ観光地・天池への行き方や注意点などを紹介したいと思います。
天池について
この天池(てんち)は天山天池(てんざんてんち)または新疆天池(しんきょうてんち)とも呼ばれ、中国の天山山脈の東端にあるボゴダ山の北麓にある氷河湖で、場所は新疆ウイグル自治区昌吉回族自治州阜康市の中心部から南へ30キロメートル、ウルムチ市中心部からは直線距離で東45キロメートルに位置し、特に有名な観光名所である。
湖の形状は細長く、南北に約3キロメートル、東西に1.5キロメートルで、総面積4.9平方キロメートル。標高は1928メートルにあり、湖の深さは105メートルである。天池という名称は、清朝の乾隆帝時代の1783年に、政治家で当時ウルムチ都統をしていた明亮 (中国語:明亮 )が名付けたといわれている。天池はボゴダ山の中腹にあり、ウルムチからは道路経路で110キロメートル離れていて、半月型の自然の山岳湖である。天地天地風景区は天池を中心とした4つの完全な自然景観帯と雪に覆われた山々と高山湖を主な特徴として、古代の「西王母神話」や宗教的でユニークな民族民俗・習慣は文化的遺産であり、森林と草原の自然を統合したものになっている。雪をかぶった山々と人間の風景は一体で、景色は絶妙である。
ウィキペディア(Wikipedia)-天池(天山)
天池への行き方
天池へ行くには2つの方法があります。
1つ目は、ウルムチ市内からツアーで行く方法。ツアーは、ホテルや市内中心部にある人民公園にある旅行会社で申し込むことができます。
2つ目は、公共のバスで行く方法。ウルムチ市内の北郊バスターミナル(烏魯木斉北郊客運站)から阜康(fu kang)へ向かい、そこで天池行きのバスに乗り換える方法です。
今回は、シーズンオフ(11月)でツアーを見つけることが出来なかったため、バスで向かいました。
バスで天池へ行く詳しい方法
ウルムチ市内の北郊バスターミナル(烏魯木斉北郊客運站)へ行きます。
中国国内では、Googleマップが使えない。僕は、百度(bai du)マップを利用しているよ。Googleマップと同じように、バスなどを含めた経路検索ができるから、公共交通期間を利用する際に便利だよ。

バターミナルについたら、窓口で阜康(fu kang)行きのチケットを購入します。
不安な時は、漢字で書いて見せると安心!

途中、公安の検問所が何度かあります。
全員バスから降り、手荷物のX線検査、金属探知機ゲート、身分証(外国人はパスポートをコピーされます)の確認や、場所によってはパスポートの写真を読み込んで顔認証するゲートがあります。
また、外国人は電話番号(日本のものでOK)や、滞在目的、滞在期間などを聞かれることが頻繁にありますが、係官によっては全く英語が話せない事もあるため注意が必要です。
トラブルを避けるため、検問所などを撮影しない方が良いでしょう。
阜康の検問所。割と緩めの検問所だったので、こっそり撮影(真似しない方が無難です…)

空港より厳しい検問所。でも阜康の検問所は、笑顔で対応してくれて緩い感じだった!ここは英語も通じた。
2時間くらいで、阜康へ到着。

バスターミナルの裏側で下ろされますので、天池行きのバスを探します。

こちらが天池行きのバス。とても小さいです。しかし、ここで思わぬトラブルが…

なんと人が少ないため(自分を含め3人)バスを出せないとの事。初めは大人しく待っていましたが、1時間を過ぎても一向にバスが動く気配が無い。そこで、たまたま居合わせた3人で相談し「多く料金を払うからバスを出してもらえないか」と交渉するもダメ。
結局、他のバスが到着して乗客が集まるまで約2時間待ちました。
昨今の政治的事情とオフシーズンが重なったためだと思われる…
30分くらいで天池入場ゲート前へ到着。



さらに、外国人の場合は手前の建物でパスポートと電話番号の登録をして、下記のような紙を貰わなければなりません。

ここでは英語は通じなかったけど、聞かれたのは電話番号のみ。紙に書いて見せれば大丈夫かも?
手荷物検査などを受けて、やっとゲートのある建物へ。

天池の様子
ここでチケットを購入してゲートを入り、専用バスで天池へ向かいます。このバス代金はチケットに含まれています。










小天池は、一瞬で通りすぎてしまうため注意!

























発車時刻がきちんと決まっている訳では無いようなので、あらかじめ運転手に確認しておいた方が良いでしょう。
まとめ
中国のアルプスと言われているだけあって、とても絶景でした!
行き方が少し複雑なので、オンシーズンにはツアーを利用するのも良さそうです。
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